生活習慣病とは、生活習慣の乱れが原因で発症する高血圧・高脂血症・糖尿病・メタボリックシンドロームを主とする疾患です。
偏った食生活・運動不足・お酒を飲む・たばこを吸う・不規則な生活・ストレスなどの生活習慣の乱れが原因ですので、生活習慣の改善や禁煙・禁酒が生活習慣病の予防・治療になります。
運動療法
運動療法は大きく「有酸素運動」と「レジスタンストレーニング」に分けられます。「有酸素運動」はジョギング・ウォーキング(速歩)・水泳(遠泳)、サイクリングなどが当てはまります。もっともダイエット効果がある運動で、基礎代謝を改善しメタボリックシンドロームに非常に有効です。心肺に軽い負荷がかかり「ややきつい」と感じる程度、ジワリと汗がにじむ程度の運動を長時間行います。心拍数を測定できる方は心拍数が120-140 bpm程度の運動負荷が良いと思います。時間は短時間でも構いませんが、30分程度を毎日行うのが無理がなく効果が大きいと思います。持病により適正な運動負荷量が異なりますので、持病をお持ちの方は医師から運動指導を受けてください。
「レジスタンストレーニング」はいわゆる筋トレです。腕立て伏せ・スクワット・腹筋・機器によるトレーニングなどが当てはまります。レジスタンストレーニングは筋肉量維持や基礎代謝の改善に有効です。負荷が大きすぎると急激な血圧上昇などのため持病を悪化させることがあるので注意が必要です。
食事療法
食事療法はバランスの良い食事が基本です。偏食は必要な栄養素の過不足により肥満や持病の悪化を引き起こします。
体格と日常の活動量から適正な摂取カロリー量を計算し、それを目安に食事をコントロールする必要があります。
・適正摂取カロリー量 = (身長m)×(身長m)× 22 × (日常活動量kcal/kg)
日常活動量を普段の活動レベルから25~40(標準で30)で選択し計算します。
持病により必要摂取カロリーも異なりますので持病のある方は医師にご相談ください。