インフルエンザ感染症は流行性の「風邪(かぜ)」の一種ですが、他の風邪ウイルスに比べて症状が重くなりやすく、感染力が強いという特徴があります。
高齢者や持病のある方が感染すると重症化しやすいため生命にかかわる場合もあります。
子供の場合は重症化し「インフルエンザ脳症」を発病する場合もあります。
インフルエンザウイルスは「A型」「B型」「C型」に分けられます。
「A型」は、特徴としてウイルスが変異しやすくシーズンごとにウイルスの形が異なるため、ウイルスに感染しやすく、症状も強くなりやすいです。
「B型」ウイルスはあまり変異しないので一度感染したら体内に抗体が作られるため、二度目の感染からは症状が軽くすみます。
「C型」は感染力が弱く、症状も軽くすむことが多いです。
インフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行しそうなウイルスのタイプを予想して作られます。
予想が外れたりウイルスが変異すると、ワクチンを打ってもインフルエンザに感染する可能性が高まります。
インフルエンザの症状
- 発熱
- 鼻水
- 喉の痛み
- 咳
- 関節痛
- 頭痛
- 全身倦怠感
- むくみ
インフルエンザ感染を予防するためには
インフルエンザが感染するのはは主に空気感染と触ったことによる感染です。
感染を防ぐには下記が有効です。
- マスク
- 手洗い
- 加湿
- うがい
発熱はウイルスと戦っている証拠であり、ウイルスは熱に弱いので体温をむやみに下げるのはよくありません。
また15歳未満では解熱剤のために重症化する場合があるため、むやみに解熱剤を使うのはよくありません。
インフルエンザ治療薬
近年は様々な抗インフルエンザウイルス薬が開発されております。
一回の投薬だけで有効な薬、内服・吸入・点滴など投薬方法も様々となり、状態に応じた投与方法を選択できるようになりました。
当院ではインフルエンザ・コロナウイルスが流行している時期は、発熱されている患者様全員にインフルエンザ・コロナウイルス検査を受けていただいております。
これは
①インフルエンザ・コロナウイルス感染症を見落とさないため
②待合室での院内感染を極力防ぐため
③症状の強いインフルエンザ・コロナウイルス感染の患者様をなるべく優先して診療するため
です。
インフルエンザ・コロナウイルスの流行期は発熱の患者様を優先し診察の順番が前後する場合がございますが、何卒ご協力の程よろしくお願いいたします。