コレステロールや中性脂肪はマイナスイメージを持たれがちですが、本来は重要なエネルギー源であり、身体にとってなくてはならないものです。
コレステロールの種類
欧米型の脂っこい食事や運動不足や肥満が、悪玉(LDL)コレステロールを増加させ、善玉(HDL)コレステロールを減少させます。
悪玉(LDL)コレステロールは血管を傷つけて動脈硬化を促進させます。
善玉(HDL)コレステロールは悪玉(LDL)コレステロールを血管内から除去する仕事をしています。
ですのでLDLが高くHDLが低いほど動脈硬化が進行しやすく、将来の脳梗塞や心筋梗塞など血管病の原因となります。
新たなコレステロール指標
新たなコレステロールの指標として「L/H比」が注目されています。「悪玉(LDL) ÷ 善玉(HDL)」をL/H比といいます。
L/H比が2.0以上は動脈硬化のリスクが高く危険です。
悪玉(LDL) が基準値内でも、善玉(HDL)も少ないと動脈硬化のリスクが高いのです。
遺伝が原因の「家族性高コレステロール血症」
高コレステロール血症は生活習慣病の一つですが、遺伝の影響も大きい病気です。
高血圧や糖尿病よりも生活習慣を改善しても治りにくい傾向があります。
家族性高コレステロール血症という病気は、遺伝的に悪玉(LDL)コレステロールが非常に高く、20歳前後で急性心筋梗塞を発症することがよくあります。
最近は小中学生でも悪玉コレステロール値が高い場合は薬を積極的に内服するようになりました。早期から悪玉コレステロールを下げる薬を飲めば予防できるため、早く発見することがとても重要です。
高コレステロール血症は薬で治療できます。
高コレステロール血症は内服薬で簡単に治療が可能ですので、ご自身の健康診断の結果を是非ご確認ください。
検査結果が悪い、または検査結果がよくわからない場合はご説明しますのでお気軽にご相談ください。